基礎TOPICS Vol.26

EAZET 張出し車道ブロックへの採用事例(土木)

1.張出し車道ブロックとは?

河川や傾斜地に隣接した道路において、車線の拡幅にあたって用地の確保が難しい場合、張出し車道ブロックを採用することで、 擁壁の築造という大規模な工事を伴うことなく、比較的容易で経済的に道路を拡幅することが可能となります。

2.張出し車道ブロックの基礎構造

現地地盤が良質で、十分な地耐力を得られる場合には、直接基礎が採用されますが、表層が軟弱な場合には、地盤改良を施す必要があります。
また、軟弱な表層が厚く、地盤改良では経済的でない場合には、杭基礎が採用されます。 この際、杭と張出し車道ブロックは直接接合することができないため、一般的には基礎コンクリート(厚さ500[mm]程度)を施し、これを介して接合する必要があります。

3.傾斜地盤での適応例

道路は、わずかに傾斜していることが多く、張出し車道ブロックを用いる場合も例外ではありません。下記縦断図を例に、傾斜地盤への適応例をご紹介いたします。
傾斜地盤に対しては、杭頭のレベル管理が難しいため、基礎コンクリート全体を傾斜させて敷設することは施工管理上好ましくはありません。 基礎コンクリートの延⾧は、10~20[m]程度で区切り、間に伸縮目地を施すことが一般的であるため、基礎コンクリート1区間あたりの下面レベルは一定に揃え、 上面にて勾配を形成し、段切りして杭頭のレベルを調整する手法がよく用いられます。

4.施工事例

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