基礎TOPICS Vol.46

長寿命化メンテナンスのため、杭に水平支持のみを期待した事例の紹介

EAZET工法をこ線橋橋台の補強杭として採用いただきました。

こ線橋橋台の耐震補強における水平力受けとして採用された事例について、ご紹介いたします。
橋台背面からの水平力に対する補強には通常、グラウンドアンカーなどが使用されます。しかし、都市部では用地の制約や埋設物、隣接する構造物との兼ね合いから、施工が難しいケースもあります。
さらに、今回ご紹介する事例では上記の制約に加えて、施工車両が進入するための道路が非常に狭く鉄道に近接した場所での施工であったため、狭小地での施工性に優れ排土も発生しないEAZETが選ばれました。 施工にはコンパクトな施工機械(SSタイプ:幅1.75メートル程度、長さ4.5メートル程度)が使用され、進入および杭の施工が非常にスムーズに行われました。


●狭い搬入路での自走搬入(写真①,②)
コンパクトな施工機械SS'タイプを採用。機械幅1.75m程度、ゴムクローラーを装着しているため、擁壁沿いの狭い搬入路でも自走搬入が可能。



●柔軟な施工配置(写真③)
施工時に歩行者用通路が確保出来たため日中施工を実現。
※搬入時、段取り替え時を除く

●水やセメントを使用しない工法(写真③)
近隣の住宅や歩行者への影響を最小限に抑えられました。




●⽀持杭としてではなく、水平力・土圧を受ける⽤途としてEAZET杭をご採⽤頂きました。
●EAZET杭を施工した後、既存の橋脚とEAZET杭を結ぶ事で耐震補強の役割を一部果たしております。
●上の写真のように、非常に狭いエリアでの施工となりましたが、発注者様、設計様、元請け様と協議を重ねながら、安全にEAZETの施工をすることが出来ました。

様々な場面で活躍するEAZET工法、ATTコラム工法

杭基礎は、水平荷重のみを支持させるような形でも適用できます。
今回ご紹介した事例をはじめ、擁壁や橋脚の改修/補強工事において、主に杭の水平抵抗が要求され、ご採用いただいたこともあります。

基礎ジャーナルという施工事例集をお配りしていますので、旭化成建材にお問い合わせいただき、ぜひご活用ください。

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