設計

F・ウィングの設計フロー

F・ウィング工法のご採用に際しては、適用可否の検討が必要です。検討は、以下のフローに基づきます。

F・ウィング工法の検討

F・ウィングの設計フロー

警告

  • 本工法は、保有耐力横補剛された大梁、および小梁・片持ち梁にのみ適用が可能です。
  • 梁に軸力が作用する場合は使用不可とします。
  • 梁の材軸に対し鉛直方向(せい方向)に複数の貫通孔設置は不可とします。

梁材に関する規定

梁材に関する規定
  • 適用する梁材の材質
    • 一般構造用圧延鋼材(SS400)
    • 溶接構造用圧延鋼材(SM400A、SM400B、SM400C、SM490A、SM490B、SM490C)
    • 建築構造用圧延鋼材(SN400A、SN400B、SN400C、SN490B、SN490C)
    • 建築構造用TMCP鋼材(TMCP325B、TMCP325C)
      記載のない鋼材品種についてはお問い合わせください。
  • 梁ウェブ厚が規定の必要隅肉溶接サイズを下回る場合は使用不可とします。
  • 各梁せいに設けられる最大の貫通孔径は取付可能範囲をご確認ください。

取付位置に関する規定

取付位置に関する規定
取付位置に関する規定

梁有孔部耐力のチェック

許容応力度計算時

許容応力度計算時に梁有孔部に生じる曲げモーメント(M)とせん断力(Q)が、梁有孔部の許容耐力を超えないことを確認してください。

終局時

終局時に梁有孔部に生じる曲げモーメント(M)とせん断力(Q)が、梁有孔部の全塑性耐力を超えないことを確認してください。

梁有孔部耐力のチェック

塑性化が予想される領域の規定

F・ウィング工法では、梁の塑性化が予想される領域(塑性化領域)を、「梁端部からの梁の長さ(L)の1/10とし、梁せい(D)の2倍を上限、梁せいの1倍を下限とする範囲」と規定しています。

塑性化が予想される領域の規定

塑性化領域の計算例

(単位:mm) 塑性化領域の計算例

適否検討サービスのご案内

弊社にて適用可否の検討を承ります。検討依頼は最寄りの営業拠点までお問い合わせ下さい。

適否検討サービスのご案内
適否検討サービスのご案内
  • 検討に用いる貫通孔位置の応力は、仮定したモデルに基づき算出しています。設計者様にて必ずご確認をお願いいたします。
  • リングとスプライスプレートや、大梁とそれに取り付く小梁ガセットプレート等との干渉は確認していません。取付位置に関する規定をご参照いただき、別途ご確認ください。
  • 検討NG時の移動後の孔間隔は、下記必要孔間隔一覧表をご参照いただき、別途ご確認ください。

必要孔間隔一覧表

必要孔間隔一覧表
必要孔間隔一覧表

主な梁への取付可能範囲(e1min~e1max)

単位(mm)(数値の記載がない場合、使用不可)
単位(mm)(数値の記載がない場合、使用不可) 主な梁への取付可能範囲(e1min~e1max) ※梁の応力状態によっては、表中の偏心量を確保できない場合があります。
単位(mm)(数値の記載がない場合、使用不可) 主な梁への取付可能範囲(e1min~e1max) ※梁の応力状態によっては、表中の偏心量を確保できない場合があります。

F・ウィングエイト

F・ウィングゼット

上記以外の梁材でも使用可能です。適用可否の検討にてご確認ください。

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