基礎TOPICS Vol.43
進化するEAZET(建設技術審査証明)
■EAZET年表

EAZETは、1990年に建築分野における回転杭工法として初めて開発されました。以来、お客様の様々なお悩みにお応えし、
杭径や施工機械のバリエーションを充実させたり、機械式継手を導入したりと改良を積み重ねてまいりました。
2007年には土木技術審査証明を取得し、高い信頼性が求められる公共土木分野でも「小口径回転杭工法」として採用頂いており、
電気、ガス、水道、鉄道など人々の生活インフラを支えております。
この度の基礎TOPICS Vol.43では、2022年度に新たに取得いたしました建設技術審査証明についてご紹介いたします。
進化したEAZETは、変化する時代の中でも第三者から評価いただいた確かな信頼性を強みに、今後も様々な現場で活用していただけます。
小口径・回転杭工法として、H29年道路橋示方書に準拠した建設技術審査証明を取得
EAZETは、2023年3月に建設技術審査証明書の更新を完了し、H29年道路橋示方書に準拠した構造物への採用が可能となりました。
公共土木分野では、鋼管杭は杭径400mm以上、鋼管厚9.0mm以上と規定され、これらから外れる仕様の工法を採用する場合、現地での載荷試験を実施するか、
道路橋示方書に準拠した支持力性能や諸定数について、審査機関での評価・証明が必要となります。
道路橋示方書は、平成29年に大幅に改定され、従来適用されていた許容応力度法に代わり、部分係数法が導入されることとなりました。
この度の審査証明の改定では、従来の支持力係数だけでなく、部分係数についてもEAZETに適用した内容で盛り込まれております。
2007年3月に初めて技術審査証明を取得してから今年で16年目を迎える土木分野におけるEAZET。これまで小口径回転杭工法として、
官民問わずご採用いただき、施工実積は1800件を上回ります。
コンパクト且つスピーディーな施工が可能なEAZETは、土木構造物の改良工事や更新工事に貢献し、持続可能な社会の発展に一層活用いただける杭工法です。
今後もさらに多くの土木分野でご採用いただけるよう、設計・施工面でのご協力に努めてまいります。


安定した供給体制と全国の自治体・国土交通省で採用されてきたEAZET

EAZETは、軟弱地盤が多く施工ヤードの確保が難しい首都圏をはじめ、中部・関西都市部、地方主要都市にて多く採用されてきました。
その他、都市部に関わらず、工業地帯や山間部、農村部にて搬入路の制約から採用頂くケースもあり、様々な条件を踏まえ活用の幅が広がっております。
また、EAZETの製造拠点は、全国をカバーできるように配備し、どこの現場へも材料を安定して供給できます。
鋼管のストックを一定数確保していることから、「工事を受注したものの、プレボーリング工法や中堀工法では施工できない」といった現場でのトラブルにも、弊社へご相談いただけますと柔軟に対応させていただきます。

平成29年道路橋示方書に基づく支持力算出式

※1 EAZETの設計では、独自の係数を用いて行います。詳しくは弊社へお問い合わせください。
※2 採用可能な仕様の詳細につきましては、弊社へお問い合わせ下さい。
EAZETの特徴
①環境への配慮
- 地盤に回転圧入していくため、無排土。
- 小型の施工機械により、低騒音・低振動で施工できる。
②広い適用範囲と安定した支持力性能
- 杭先端に取り付けた螺旋状の羽根は、杭径に対して最大で3.0倍程度の径を採用することができ、小径の鋼管でありながら高い先端支持力を発揮。
- 先端羽根部のアンカー効果により、高い引抜き支持力を発揮。
- 粘性土地盤においても適用することが可能。
③高品質施工
- 施工機械に搭載した専用の管理装置により施工中の回転トルクを計測し、支持層への確実な打ち止め管理が可能。
- 工場生産された、高品質の杭(鋼管)を使用。
④高性能小型施工機械で確実な施工
- 施工機械の標準寸法は幅2.5m×長さ6.0m、狭隘地での施工が可能である。
- 施工場所の有効高さに合わせたリーダーに切り替えが可能(2.0~9.0m)
関連HPアドレス
Webセミナー【PILE ACADEMY Vol.003】のご案内
新たな自家消費型太陽光等の導入事業について

駐車場をエネルギーファームに
~ソーラーカーポートのすすめ~
1.講演内容
Ⅰ.再生可能エネルギー活用の動き
Ⅱ.そらぽーと製品説明
2.弊社担当者より施工事例紹介 ~工場・プラント分野~
■開催日時
6月28日(水) 16時30分~17時45分 ※時間は若干前後する可能性があります。

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※現場条件、障害物状況により施工可否、施工方法が大きく変わりますので、各地区担当者までお問い合わせ願います。