くい先端N値の算定方法

くい先端N値の算定において、「2015年版建築物の構造関係技術基準解説書」により、新たな算定方法が記載されました(当社にて要約)。

  • ●くい先端より下方に5Dʼ(基礎ぐいの先端部直径)以上の範囲が、くい先端付近の地盤と同等以上であること
  • ●くい先端下部地盤のN値がN値算定区間と同等以上とみなせない場合は、地盤工学の知見等、適切な評価方法を用いて低減した先端支持力を適用する
  • ①上下1Dwの平均値
  • ②上方1Dw下方5Dwの平均値上記の小さい方を上限として、先端N値とする
くい先端N値の算定区間

参考に、2017年に取得しましたATTコラムの性能評価書にも、上記と同内容の記載があります。

くい先端より下方に 5Dp(Dp:基礎ぐいの先端の有効断面積 Ap を円形とした場合における円の直径(すなわち D:基礎ぐいの羽根径))以上の範囲(以下、くい先端下部地盤)における地盤情報を把握し、αが適用できる地盤であることを地盤調査により確認する。ただし、くい先端下部地盤における地盤情報が既往の調査等により明らかな場合は、この限りではない。

算定例(羽根径Φ600)

くい先端N値の算定例:上下1Dwの平均値
くい先端N値の算定例:上方1Dw下方5Dwの平均値

※中間支持層を杭先端とする場合、支持層下部粘性土の分散破壊、圧密沈下の検討が必要となります。

くい先端N値の算定例:比較表
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