杭頭レベル・杭先端深度

イーゼット工法は、プレボーリングを行うことなく、杭材を直接地中に回転埋設していく方式で施工を行います。支持層に到達した場合では、先端羽根部径以上の根入れを行うことで十分な支持力を発揮することが出来ます。施工管理上、杭先端の深度、杭頭のレベルは重要な管理項目となり、施工上可能な範囲で設計指示通りの杭先端深度、杭頭レベルでの施工を行います。しかし、以下の場合等においては、その実施が難しくなる場合があります。

1. N値30程度を上回る支持層に到達して十分な杭先端根入れ
(先端羽根部径分)が既に実施された場合

イーゼット工法ではN値30程度を上回る土質条件においては、著しく施工スピードが低下するか、もしくは杭先端径以上の根入れを実施することが難しくなります。

  • ●条件
  • 基礎下/G.L-1.5m 杭長/6m
支持層が浅いケース

2. 中間層を支持層として選択した場合

中間層を支持層とする場合、杭先端部と下部層厚の厚みを大きくとることが安全側となり、敢えて杭頭をレベル止めしないことがあります。

  • ●条件
  • 基礎下/G.L-1.5m 杭長/8m
中間層止めを選択したケース
  • 注意 : 杭頭カットの際、水平耐力を考慮して杭頭部の板厚を増しているなど断面変化がある場合には、切断した長さだけ板厚が不足することになり設計を見直す必要があります。杭頭部の剛性不足の場合は「増し杭や、剛性不足部分に鉄筋コンクリートを中詰めして補強する方法などが行われている。」(一般社団法人鋼管杭・鋼矢板技術協会発行『鋼管杭-その設計と施工-(2009年4月)』とされています。

3. 同一敷地内で支持層深さの変動がある場合

■ 事前に把握出来ていた場合
同一敷地内において、支持層・深度に変化があることが事前に判明していた場合、一種類の杭長での納入を行うと杭頭部レベルを合わせることが難しくなるため、事前に杭長を調整した上でご設計いただくことが望ましい場合があります。
■ 事前に把握出来ていなかった場合
イーゼット工法では標準貫入試験と施工回転トルクを比較しながら管理を実施します。十分な地盤調査をお願いしておりますが支持地盤の不陸に対しては
  • ●高止まり⇒杭頭カットなど
  • ●低止まり⇒基礎を下げる、不足長さ分の鋼管を継ぎ足すなど
の対応について元請様、工事管理者様等とご協議させて頂きます。
  • 注意 : 杭頭カットの際、杭材の断面変化がある場合には、水平力に対する検討を行った上で、必要有効長などを確認する。
  • ●条件
  • 基礎下/G.L-1.0m 杭長/11m

敷地と地盤調整データ

敷地と地盤調整データ
回転埋設が困難な場合
回転埋設による貫入が困難な場合、必要に応じて以下に示す手段を講ずる場合があります。
  • ・基礎ぐいの先端部に新たに掘削刃、掘削爪を取り付ける。
  • ・掘削用途専用として、くい中間部に推進力用の羽根をつける。
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