支持層の選定

支持層の設定と施工機械の能力、杭種類の設定

イーゼット工法は、専用施工機械により杭材を直接地中に回転埋設する鋼管杭工法です。支持層の設定、施工環境から決まる施工機械の選定、杭種類の選定については専門的な知識が必要とされます。

イーゼット工法、支持層の設定と施工機械の能力、杭種類の設定:Lタイプ
イーゼット工法、支持層の設定と施工機械の能力、杭種類の設定:Mタイプ

Mタイプ施工機械を使用する場合、施工機械の能力の関係から、杭先端深度はG.L-11m程度が望ましい。LタイプであればG.L-13mまでの施工が可能となります。

  • 注意:個々の地盤条件ごとに施工できる杭仕様、杭先端深度は大きく異なりますので、個別のご計画ごとにご相談ください。

支持層の土質

イーゼット工法は支持層の土質として、砂、層及び、粘性土を選択することが可能です。

イーゼット工法、支持層の土質:砂質
イーゼット工法、支持層の土質:砂礫
イーゼット工法、支持層の土質:固結シルト

支持層N値適応範囲

イーゼット工法、支持層N値適応範囲:A
  • ●A
  • G.L-12m地点からN値20を超える層が(砂層)が存在し、その厚みも十分なことからイーゼット工法の支持層として採用できます。
  • 注意:施工時にトルク値の変化傾向が確認できないことが予見される場合、N値は羽根部上面より上方にある最寄りのN値又は平均N値の小さい方を採用する。
イーゼット工法、支持層N値適応範囲:B
  • ●B
  • G.L-11m付近からN値50を超える地層が存在し、その地層を支持層として採用できます。
  • 注意:運用として、支持層発現深度から1Dwの区間に打撃区間が無い場合には、支持層内で最初の打撃区間(Bの場合11.15~11.45m)の下方(Bの場合11.5m以深)に杭先端を位置させる。

支持層への根入れ、杭の打ち止め

イーゼット工法では支持層への根入長は、杭先端羽根径以上行う(1Dw)と定められております。施工時に常時観測を行うトルク値と地盤のN値との間に相関関係があることが確かめられており、トルク値の推移を観察することで支持層への杭先端到達、及び根入れ長さを確認します。

イーゼット工法、支持層への根入れ、杭の打ち止め:A
イーゼット工法、支持層への根入れ、杭の打ち止め:B

中間支持層の考え方

いわゆる中間層を杭基礎や鋼管杭工法の支持層として検討する場合、以下のことに留意します。

留意点

  • ①中間層の層厚が十分にあるか確認する。
  • ②計画敷地内において、中間層の深度分布や層厚にばらつきがないか確認する。
  • ③支持力算定に用いる杭先端平均N値は、上記①、②に応じて実際の観測N値より低減する必要がないか検討する。

杭先端以深に杭先端平均N値の算定区間よりもN値が小さい地盤が存在する場合、2015年版「建築物の構造関係技術基準解説書」等を参考として検討を行う必要があります。

《参考》 2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書 P573より

支持力算定式の適用に際しては、くい先端以深にN値算定区間と同等の地盤が続くことが前提であることから、性能評価等において調査範囲の規定が設けられていない場合は、地盤調査等により、くい先端より下方に5D’(D’:基礎ぐいの先端の有効断面積を円形とした場合における円の直径)※以上の範囲(以下、くい先端下部地盤)における地盤情報を把握し、くい先端付近の地盤と同等以上であることの確認を行う必要がある。くい先端下部地盤のN値がN値算定区間と同等以上とみなせない場合は、地盤工学の知見等、適切な評価方法を用いて低減した先端支持力を適用することとなる。
※この中でD’については、羽根部の直径として運用しています。

イーゼット工法、中間支持層:A
イーゼット工法、中間支持層:B
イーゼット工法、中間支持層:C
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