Q&A

物性

Q1 ヘーベル(ALC)の特長や物性を教えて下さい。

A1

「強い」「燃えない」「熱を伝えない」「軽い」「アスベストを含まない」「リサイクル可能」等、様々な特長を兼ね備え、時代のご要望に適合した素材です。 ALCの特長 > 物性値一覧 >
Q2 シックハウス規制対象ですか?

A2

ALCは告示(規制)対象外の建材です。
平成15年7月1日よりシックハウス対策として、建築基準法第28条の2に基づくクロルピリホスおよびホルムアルデヒドに関する告示(平成14年国土交通省告示第1112号~1115号)が施行されました。この中の第1113号告示にALCパネルは限定列挙されていません。 したがって、ALCパネルには特別な表示も行っておりません。また、使用面積の規制を受ける事なく外壁、間仕切、屋根、床にご使用いただけます。 ALC協会発行文書 >
Q3 アスベスト(石綿)は入っていますか?

A3

ヘーベルはゼロアスベスト製品です。
当社が製造販売するALC製品(ヘーベル、ヘーベルライト、ヘーベルパワーボード等)には、アスベストを含有する原材料を使用しておりませんので、安心してご採用いただけます。
アスベストは、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。耐久性、耐熱性、耐薬品性などの特性にすぐれる上、安価であるため建設資材、電気製品、自動車などさまざまな用途に使用されてきましたが、平成16年10月1日に改正施行された労働安全衛生法により、一部のアスベスト製品の製造、輸入が禁止されました。
Q4 リサイクルは可能ですか?

A4

ヘーベル(ALC)はリサイクルできる建材です。
珪石や石灰、セメントなどを主原料に生産される、無機質の建材です。新築現場から排出された切断端材などは、セメントの原料やヘーベルの原料として再利用することが可能です。
Q5 炭酸ガス(CO₂)などの酸性ガスの発生のある場所に使用して問題はないですか?

A5

炭酸ガスや塩素ガスなどの酸性ガスが高濃度となる雰囲気(醸造工場の発酵室、メッキ工場、自動車道のトンネル内など)にさらされると、ヘーベルにひび割れが発生することがあります。高濃度の酸性ガスが発生する場所でのヘーベルの使用は避けて下さい。
Q6 高温高湿の場所に使用することは問題はありませんか?

A6

  1. ヘーベルは温度が上昇していくと膨張しますが、50℃を過ぎると収縮に転じます。このため常時50℃を超える環境にさらされるとパネルの表面に微細な亀裂が発生する可能性があります。ゴミ焼却場や鋳物工場、ボイラー室などの建物では設計に十分な配慮が必要です。パネルの表面が50℃以下になるよう断熱材の施工等をご検討下さい。
  2. 温水プールなど常時高湿となる環境下で使用すると、結露によりパネルが吸水して断熱性を損なったり凍害が発生したりすることがあります。高湿となる室内側に防湿層、防水層を設け、パネルへの水分の侵入を防ぐこと、また換気により高湿空気を排除することなどの配慮をお願いします。

設計

Q1 建物高さの制限はありますか?

A1

最高高さの規定はありません。
パネルおよび取付部強度を満足する必要がありますので、設計荷重により使用出来るパネル長さが異なります。なお現場タイル張りの場合は、建物高さ31mの制限があります。また取付構法がロッキンウォールの場合は、建物高さ18mの制限があります。

Q2 HDR構法とロッキンウォールの違いは何ですか?

A2

いずれも機構的にはロッキング構法となっております。HDR構法は低層から高層まで網羅したものです。ロッキンウォールは100mm厚(デザインパネルの場合は100mm、125mm)専用で、低層用に開発したものです。正の風圧力1,827N/ m2以下、負の風荷重1,217N/ m2以下、かつ建物高さ18m以下の場合にご使用頂けます。

Q3 ヘーベルの各構法は、建築工事標準仕様書において何種に該当しますか?

A3

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年度版「国土交通省大臣官房官庁営繕部監修」では下表になります。

区分 平成28年度版 ヘーベル構法
公共建築工事標準仕様書
種別 構法
外壁 A種 縦壁ロッキング構法 縦壁HDR構法
ロッキンウォール
B種 横壁アンカー構法 横壁ボルト止め構法
横壁HDR構法
間仕切 C種 縦壁ロッキング構法 縦壁HDR構法
ロッキンウォール
RFピン構法
RFプレート構法
D種 横壁アンカー構法 横壁ボルト止め構法
横壁HDR構法
E種 縦壁フットプレート構法 フットプレート構法
Lプレート構法
屋根・床 F種 敷設筋構法 敷設筋構法

<平成25年度版からの変更点>

特にありません。

Q4 斜め外壁の納まり・仕上げに関する注意点を教えて下さい。

A4

防水仕様は、アスファルトシングルなど屋根防水を採用して下さい。また、ジョイント部はモルタルを充填するとひび割れが生じるので、セラミックファイバーなどの耐火目地材などを充填します。 参考ディテール >

Q5 躯体とALCの内面までの距離を教えて下さい。

A5

HDR構法は35mmを標準にしています。
これは柱まわりのダイアフラムや躯体の建て込み誤差を吸収しやすくするため、新たに35mmを標準にしたものです。

一方低層用のロッキンウォールは30mmを標準にしております。
最大距離の制限はありませんが、ブラケット材などを使用する場合では100mm程度までが適当です。
Q6 ヘーベルを屋根、床に使用する場合、鉄骨の大梁に直に置いて問題ないですか?

A6

ヘーベルはパネル両端を支持する2点支持(単純梁)でパネルが設計されています。梁に直に置くと、パネルの長辺側が梁にかかり、この2点支持が確保できません。また、ハイテンションボルト周りでパネルを切り欠くこととなります。
そのため、小梁は大梁より50mm上げて、またパネルを受ける大梁はチャンネルで嵩上げして、パネルを取り付けます。

仕上げ

Q1 工場塗装済みパネルはありませんか?

A1

ヘーベルでは、最終仕上げを施した製品はございません。
ただし、現場での塗装工程を簡略化するために下地処理を施したパネル(SPパネル)をご用意しております。雨掛かりとなる部分は現場でトップコートが必要になります。
工場で下地処理を施した商品としてアートミュールが2007年より販売になっています。工場内での下地処理塗装と現場での複層塗装による高意匠製品です。 SPパネル > アートミュール
Q2 目地消しはできませんか?

A2

弊社としましては目地消しを避けて頂くようお願いしております。
建物に加わる外力はパネル面に均等に加わるとは限らず、場合によってはパネルの目地部に面外方向のせん断力が生じます。ヘーベルパネルと目地消し材の熱膨張率、乾燥収縮率の相違等により界面に応力を発生する恐れがあり、経年変化によりその部分にひび割れを生じる原因となります。
またロッキング構法はパネル1枚1枚が独立に挙動し、建物躯体の変形に追随する機構になっております。目地消しを行なうとこの動きを妨げることになるだけでなく、目地部に応力を生じ、ひび割れ、漏水等の原因となります。
Q3 タイル仕上げをする際の注意点は?

A3

タイルのサイズは50角、50二丁、50三丁、50四丁、100角、60×200mmとして下さい。それ以外のサイズの場合はタイル一枚の面積が120cm2を超えることがなく、かつ基本モジュールが50mmの整数倍であることなど、ヘーベルパネルに不都合なく割付けることが可能なものとして下さい。
なお、パネルの長さ方向のタイル長さは100mm以下とする必要があります。詳しくは日本建築仕上学会「ALCパネル現場タイル張り工法指針・同解説(第3版)」をご参照下さい。

Q4 ヘーベル壁面に看板を取付けたいのですがどのようにすれば良いのでしょうか?

A4

ヘーベルに看板等の重量物を直接取り付けることはできません。躯体から支持して下さい。
あと施工アンカー等での引抜きおよびせん断強度の例をリンクに示します。ご使用にあたってはこれらの強度を参考に十分な安全率を見込んでご採用下さいますようお願いします。 アンカー類保釘力 >

Q5 外壁のパラペット部は二重壁タイプにする必要がありますか?

A5

HDR構法、ロッキンウォールではシングルタイプのパラペットでも可能です。
屋根防水はアスファルト、シート防水ともに可能です。目地部に増張りを行う等の一般的な補強が必要です。防水工法の種類により納まりが異なりますので防水メーカーにご確認下さい。

耐火

Q1 耐火認定番号はいくつですか?

A1

屋根や非耐力壁の外壁、間仕切壁および床の耐火1時間は建設省告示第1399号の例示仕様です。 個別の耐火認定番号は下記リンクをご確認下さい。また「ALCパネル防耐火構造(告示仕様)設計施工標準(発行:ALC協会)」もご参照下さい。 建設省告示第1399号 > 耐火構造認定番号 >

Q2 外壁の取付け金物、取付用下地鋼材の耐火被覆は必要ですか?

A2

物件ごとに建築主事の判断になります。なお、<「建築物の防火避難規定の解説2016(発行:ぎょうせい)」 3.5)耐火パネルを支持する下地の構造(外壁)>では、参考として「昭和41年2月3日 住指発第59号」が記載されています。
外壁ALCパネルを支持する下地鋼材のうち、間柱・耐風梁に該当しない定規アングル・開口補強材は通常厚6mm以上の鋼材が使用されています。また、ファスナーも鋼材が使用されているので耐火被覆は不要であると考えています。
Q3 間柱の耐火被覆は必要ですか?

A3

外壁で耐火の要求を受ける壁を支持する間柱には、耐火被覆をすることが望ましいとされています。準耐火建築物の場合は、建築主事の判断によります。
<「建築物の防火避難規定の解説2016(発行:ぎょうせい)」 3.5)耐火パネルを支持する下地の構造(外壁)>では、耐火構造の外壁ALCパネルを支持する下地鋼材のうち、間柱、胴縁等(耐風梁も含むと考えます)については耐火性能を有する必要があると明記されています。
「ALCパネル防耐火構造(告示仕様)設計施工標準(発行:ALC協会)」もご参照下さい。
Q4 ヘーベルで「柱巻き」「梁巻き」をしたら耐火被覆になりませんか?

A4

独立柱(四面巻き)、梁での認定は取得しておりません。
ヘーベルライトの耐火被覆もご検討下さい。 ヘーベルライト耐火被覆
Q5 隣家の出火による被災後、ヘーベルは継続して使えますか?

A5

ヘーベルは無機質で耐火性が非常に高い製品です。火災の類焼を免れたことで、当初の性能は充分に発揮したものと思われます。しかし、下記の理由によりパネルの取り替えをお願いしています。
  1. 表面的には大丈夫でも、火災によるパネル強度、耐久性、断熱性 等 総合的なダメージは判断致しかねます。再度火災を受けた場合に初期の性能を発揮できるか不明です。
  2. 見た目にはわからなくても、表面の結晶は変化し、細かなひび割れが発生しています。焼けた部分の仕上げ(塗装)に対する耐久性も明確ではありません。

施工

Q1 隣棟壁面とのクリアランスは最低どれくらい必要ですか?

A1

建物の規模にもよりますが、低層であっても足場上で人が作業するためには最低60cmは必要です。
また、狭隘地施工では、シーリングの押さえをするために肩が入る25cm程度は必要です。それ以下だと手が入らずシーリングが打てません。その際には壁面に雨がまわらないよう上部を塞ぐ措置をお願いします。
Q2 施工中にヘーベルが雨で濡れてしまったのですが、大丈夫でしょうか?

A2

  1. 物性の変化はありません。
    ヘーベルは軽量気泡コンクリートの一種で完全な無機製品です。雨に濡れても膨れたり腐ったりせず、基材は安定しています。
    また、パネル内部にある全ての補強鉄筋は防錆処理(さび止め処理)されていますので工事中の雨濡れ程度では影響ありません。
  2. 乾燥も早い材料です。
    ヘーベルは雨に濡れた場合でも乾燥の早い材料です。ご使用の状況にもよりますが、パネルが濡れた場合でも1~2週間後には元の含水率に戻ります。
  3. 強度の変化はほとんどありません。
    雨に濡れると若干は強度低下しますが乾燥してもとの強度に戻りますのでご安心下さい。
試験データ >
Q3 外部足場の最上部の布はどの程度パラペット(パネル)上端から高くしておけば
良いですか?

A3

パネルはウインチとナイロンスリングで吊り上げます。そのために、吊り代として1m以上は高くしておく必要があります。

Q4 パネルが現場で欠けたのですが、どの程度なら補修して使用してもいいでしょうか?

A4

「JASS 21 ALCパネル工事」(日本建築学会)では補修して使用できる欠損部分の大きさの目安を掲載しています。
パネルの補修限界
Q5 既存のALC外壁、間仕切壁パネルにひび割れが発生した場合の補修方法は?

A5

ALCパネルに生じたひび割れの補修方法は大きく分けて2種類(シール工法、樹脂注入工法)があります。ひび割れ幅に応じて下記の工法を使い分けて下さい。
詳しくは「ALC外壁補修工法指針(案)・同解説」(日本建築仕上学会)を参照下さい。

<ご参考>同資料には下記のように記載されています。
0.3mm未満 → シール工法
0.3mm以上1.0mm未満 → 樹脂注入工法、Uカットシール材充填工法、Uカットモルタル充填工法
1.0mm以上 → Uカットシール材充填工法、Uカットモルタル充填工法