「フェノール樹脂」とは?

「フェノール樹脂」とは、熱硬化性樹脂の一つで、世界で初めて人工的に合成されたプラスチック。多くのプラスチックが、 熱を受けると溶けるのに対して、フェノール樹脂は熱に強く、熱で硬化する特徴があります。そのため、1900年代初頭から、高い耐熱性・ 難燃性が求められる箇所に幅広く用いられています。身近なところでは、フライパンの取っ手、自動車の部材、プラスチック灰皿等 に用いられています。

世界最高レベルの断熱性能

数値が小さいほど、断熱性能が高いことを表す熱伝導率。ネオマフォームは世界最高レベルの0.020W/(m・K)で、他の断熱材と比較しても、圧倒的な断熱性能を誇ります。

高い断熱性

高い断熱性

ネオマフォームの熱伝導率は、
数ある断熱材の中でも
世界最高レベルのλ=0.020W/(m・K)
他の断熱材に比べて、
同じ厚さでも高い断熱性能を発揮
します。

プラスチック系断熱材の基本構造
プラスチック系断熱材の基本構造
プラスチック系断熱材は、樹脂を発泡させることで樹脂の中に気泡を構成しています。その中でも高性能な製品は、断熱性の高いガスで発泡し、そのガスを気泡の中に閉じ込めることで、高い性能を実現しています。
ネオマフォームの基本構造
〜秘密は小さな気泡です
ネオマフォームの高い断熱性の秘密は、髪の毛の太さほど(100ミクロン未満)の微細な気泡構造。その気泡の小ささは、他素材の断熱材と比較しても際立っています。発泡ガスは、断熱性が高く、環境にも配慮した炭化水素。素材はフェノールという熱に強い樹脂でできています。
ネオマフォーム拡大写真 ネオマフォーム 熱伝導率0.020W/(m・K)押出法ポリスチレンフォーム(参考)熱伝導率0.024W/(m・K)硬質ウレタンフォーム(参考)硬質ウレタンフォーム(参考)
気泡が小さいから熱が伝わりにくい
断熱材は、気泡が小さいほど、輻射熱(赤外線)が跳ね返される回数が増えて、輻射による熱移動が少なくなり、熱が伝わりにくくなります。また、気泡が小さいと、対流もほとんど起きず、さらに熱が伝わりにくくなります。

ネオマフォーム

気泡が小さい=断熱性能が良い
気泡が小さい=断熱性能が良い

気泡の大きい製品

気泡が大きい=断熱性能が悪い
気泡が大きい=断熱性能が悪い
熱の伝わる仕組み〜伝熱の3要素

熱には3つの伝わり方があります。「断熱」とは、
この3つの熱の伝わり
抑えることです。

伝導

伝導

物質の中を熱が伝わること。例えば熱いやかんを触って熱いと感じるのが伝導です。

対流

対流

熱を蓄えた気体や液体が、移動することで熱を他の物質に伝えること。例えば、お風呂のお湯の上の方が温かくなってしまう現象が対流によるものです。

輻射

輻射

熱が電磁波の形で物体から物体へと直接伝えられる現象。例えば、たき火にあたって温かいのは、たき火の熱エネルギーが直に人体に届くからです。

長期断熱性能

家は一度建てたら何十年も暮らしていくもの。だから、長く使っても性能が落ちにくい断熱材を選ぶことが大切です。その点、ネオマフォームは性能の低下が極めて少ない断熱材です。

経年劣化の極めて少ない断熱性能

発泡プラスチック系断熱材は、断熱性能の経年劣化が想定されるため、(財)建築環境・省エネルギー機構 『住宅の省エネルギー基準の解説(第3版)』において、断熱材の経年劣化を加味した熱抵抗補正係数が明記されています。
その数値に基づき、断熱材の製造初期と経年劣化後の熱抵抗値の比較をグラフにすると、以下のようになります。

( )内の数値は熱伝導率[W/(m・K)]の初期値を示す。(b)はB種、(c)(d)(e)はA種のJIS規格値を参考。(a)はネオマフォームの代表値。
〈熱抵抗補正係数とは〉 熱抵抗補正係数は、結露防止性能を評価する場合に用いるものとして示されているものです。ここでは、防湿層や通気層の設置を省略する場合には断熱性能の25年後の経年劣化を想定して評価するように解説されています。各断熱材の熱抵抗補正係数(Rt/R0)は、「(a)0.92 (b)0.75 (c)0.81 (d)0.88 (e)0.98 (f)0.99」と示されています。
なお、省エネルギー等級の断熱性能の適合評価では、断熱材の熱伝導率も一般的には経年劣化を加味していない初期の性能値が用いられます。

秘密は気泡膜のガスバリア性の高さ

ネオマフォームの気泡は小さいだけでなく、極めて穴の小さい膜による気泡が1つ1つ独立して構成されています。(独立気泡率 94~95%)また、素材のフェノール樹脂による膜は、中に閉じ込められた発泡ガスが抜けにくく、同時に外からの空気の侵入も少ないので、 長期間断熱性能を維持できます。

独立気泡膜写真(当社撮影)

ネオマフォームの気泡膜

従来技術品の気泡膜

空気と気泡内の発泡ガスの置換イメージ

ネオマフォーム

ガスバリア性の高い気泡膜 =経年劣化が小さい 空気 発泡ガス

ガスバリア性の低い気泡膜

ガスバリア性の低い気泡膜 =経年劣化が大きい 空気 発泡ガ

安全性

安全性が高く、安心して使うことができる…当たり前のことですが、
ネオマフォームはその点にしっかりとこだわって作っています。

シックハウス対策 〜F☆☆☆☆、4VOC基準適合〜

ネオマフォームは、シックハウスの原因の一つであるホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆なので、 建築基準法上、内装仕上げの規制対象外品として面積制限なしで使用できます。また、4つの化学物質「4VOC(揮発性有機化合物)」※についても、放散速度が基準値を大きく下回る結果となり、その安全性が確認されました。
※VOC(揮発性有機化合物)とは、シックハウスの原因となりうる化学物質のことで、4種類のVOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)について「建材からのVOC放散速度基準値」が定められている。

ネオマフォームの
4VOC(揮発性有機化合物)放散速度算出結果

物質名 放散速度
基準値
[µg/(m2・h)]
放散速度
[µg/m2・h]
1日目 3日目 7日目
トルエン 38 検出せず
[定量下限
1µg/(m2・h)]
キシレン 120
エチル
ベンゼン
550
スチレン 32

試験機関:(財)建材試験センター中央試験所

燃焼性比較実験(着火40秒後)
ネオマフォーム
ネオマフォーム
他素材
他素材

フェノールだから燃えにくい

ネオマフォームは、熱に強く燃えにくい。これは主原料であるフェノール樹脂の特性です。フォームは、炎を当てても炭化するだけで、燃え上がることはありません。

環境性能

ネオマフォームは、地球環境のことをしっかりと考えた断熱材。
ノンフロン発泡を業界で初めて高性能クラスで実現し、工場内や出荷後のリサイクルにも取り組んでいます。

地球環境に理想的な
ノンフロン

今では当たり前になりましたが、ネオマフォームは、発泡ガスとしては当たり前のように用いられていたフロンガスや代替フロンを業界で初めて一切使用しない、高性能断熱材として開発されました。

第6回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞優秀賞受賞 主催:日刊工業新聞社 講演:経済産業省/環境省

リサイクルへの取り組み

熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂のリサイクルは難しいとされていましたが、旭化成では独自の技術による、マテリアルリサイクルを実施しています。また、2009年には広域認定(大臣認定160号)も取得しました。

リサイクルへの取り組み

※広域認定制度とは:製造事業者が廃棄物となった製品を自治体を超えて広域的に回収をして、その処理を適正かつ高度の再生処理を行える制度で、環境大臣により認定されることで処理を行えます。この制度を通して、廃棄物の減量が期待されています。

グリーン購入法適合商品

国などの機関が製品やサービスを購入する際、環境への負荷ができるだけ少ない商品を優先して選ぶことを義務づけた法律が定められ、断熱材もその対象品目に指定されています。ネオマフォームはその基準に適合しています。

グリーン購入法適合法