断熱材の長期性能変化に関する報告
ネオマフォームの長期断熱性能について

ネオマフォームの試験結果

ネオマフォーム50mm品
25年間の平均熱伝導率 0.020W/(m・K)

(一財)建材試験センターにて「発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験法(JIS A 1486)」に基づく、フェノールフォーム断熱材(ネオマフォーム)の長期断熱性能が報告されました。

建材試験情報

長期断熱性能測定方法の概要

この試験はJIS A 1486 に基づき、製品から薄くスライスした試験片を用いることにより、芯材内部のガスの拡散を促進させ、経年劣化を短期間で評価するものです。

例えば25年後の断熱性能は、推定したい厚さの1/5にスライスした厚さの試験体を、1年間測定することで推定できます。

経年後の断熱性能の推定

建材試験センターでの試験結果

建材試験センターでのネオマフォームの長期断熱性能試験では、上記の論理に基づき、芯材を厚さ9mmに切り出した面材のない試験片と、厚さ9mmの面材付き製品を試験に用い、面材の有無による発泡ガスの放散による影響を加味して推定されました。

この試験から得られた測定結果より、ネオマフォーム50mm品の25年間の平均熱伝導率が0.020W/(m・K)と推定されました。

試験片の概要
熱伝導率の測定結果 各条件における測定結果と逆解析結果の状況 経年変化期間における平均熱伝導率の推定結果 厚さ50mmの製品の場合

社会的に求められる断熱材の長期性能表示。

これまで、発泡プラスチック系断熱材の特に高性能な製品では、時間の経過に伴って断熱材中の発泡ガスが外部に拡散することによって、断熱性能が低下することが指摘されてきました。断熱材は主に住宅や建築物あるいは交通機関、設備機器等に、長期にわたって使用されるものです。
その観点から断熱性能の評価は、長期にわたるものでなくてはなりません。

そのため欧州では既に住宅・建築物の断熱性能評価には、長期性能を加味した基準が設けられており、国際規格ISOでも「断熱材の経年劣化-独立気泡プラスチックの熱抵抗の長期変化の測定」(ISO11561)が制定されています。

日本でも、2020年には省エネルギー基準の義務化がなされる予定であり、また住宅・建築物の高断熱化、長寿命化を促す社会背景からも、断熱材の長期断熱性能を適正に表示する事が求められます。

これまでの長期断熱性能研究の経緯。

日本でも2005年から2010年にかけて、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業により、JIS制定に向けて断熱材の長期断熱性能を統一的な方法で測定・評価し、その性能を適正に表示するための研究がなされてきました。
この結果、発泡プラスチック系断熱材の中に断熱性能が低下するものがあることが確認されました。
これらの研究を基に、2014年に日本でもようやく「発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験法(JIS A 1486)」が制定されました。これは、ISOでは規定されていない面材の有無も考慮出来る規格となっています。

NEDOによる断熱材長期性能評価の標準化の試み 2014年ようやく制定されたJIS