- 旭化成のALC
- ALCとは
ALCとは
ALCの意味
ALCは“Autoclaved Lightweight aerated Concrete” (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字をとって名付けられた建材です。旭化成ではHEBELというブランド名で販売しています。
JIS(日本工業規格)認証取得
厳しい品質管理のもとに生産される工業化製品でJISの認証(JIS A 5416)を取得しています。主原料は珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末です。製造工程のなかで、ALCパネルを特徴づけるのがオートクレーブ(高温高圧蒸気釜)養生です。これは180℃の高温と10気圧の高圧蒸気のなかで約10時間、HEBELを養生するもので、この工程を経て強度と耐久性を備えた製品になります。
HEBELは品質、精度ともにきわめて信頼性が高く、しかも多孔質、軽量、無機質という性質が建物に多くのメリットをもたらします。
歴史
ALCは1920年代にスウェーデンで開発されて以来、ドイツやオランダなど、ヨーロッパを中心に世界的に発展してきた歴史ある建材です。旭化成では1960年にロシアから、1962年に旧西ドイツから技術導入して生産を開始しました。以来半世紀に渡り、ユーザーの皆様の品質や意匠面での高い要求にお応えすることでALCパネルは発展を遂げ、今や超高層ビルから一般住宅にいたるまで、現代建築に欠かせない材料として位置づけられています。
HEBEL製品ラインナップ
旭化成ではパネルの厚さによって製品名を区分しています。厚さが75mm以上のヘーベル、50mmのへーベルライト、37mmのパワーボードの3ブランドがあります。それぞれに平パネルと表面にデザイン加工を施した意匠パネルがラインアップされています。ヘーベルは主に鉄骨造の住宅・ビル・工場など、へーベルライトは商業施設や集合住宅、パワーボードは木造住宅というように建築物の構造や規模、用途に応じて使い分けられています。
用途
耐火性、防火性、強度など建築物に求められる数多くの性能を高いレベルで満たすため、外壁材としてはもちろんのこと、床下地や間仕切り壁、屋根裏の野地板及び鉄骨建築用の耐火被覆など様々な建築部位に使われています。