断熱材は住まいの洋服

「断熱材」は住まいの洋服。
だから自分でプロデュース!妥協しないでえらびましょうョ!

住宅の断熱は建物全体をすっぽり包むのが鉄則です。人が洋服を着るのに似ていますね。 具体的には天井・壁・床といった建物の内と外の境界部分に断熱材を施工します。
最近では小屋裏を収納スペースや居室として利用する住宅が増えています。 この場合は屋根の部分に断熱施工しますが、外に直接つながる換気口は開けられないので、注意が必要です。
また床ではなく基礎の部分に断熱材を施工するやり方を「基礎断熱」とよびます。 この場合も床下は室内空間となるので、外部につながる換気口は開けることができません。

住宅を断熱化する上で忘れてはならないのが、窓や玄関などの開口部です。
断熱性能の低い開口部は、夏は太陽エネルギーが進入します。 また冬は暖房エネルギーが逃げ、表面で結露が発生するので、断熱性能をあげる必要があります。 開口部の断熱性能はガラスと建具の組み合わせによって決まります。

窓の断熱性能

開口部の断熱性能は窓ガラスと建具の組み合わせによって決まります。 窓ガラスの性能を高めるには、2枚のガラスの間に熱を伝えにくい気体を封じ込めた、複層ガラスにすることです。 また、ガラスそのものも特殊な金属膜を表面にコーティングし、日射遮蔽効果の高いLow-Eガラス(低放射ガラス)が有効です。
建具についても熱を伝えにくいタイプのものがあります。 プラスチック製や木製サッシ、内部に挟まれたプラスチックが熱を遮断するアルミ熱遮断構造サッシなどが代表例です。

ガラスとサッシの種類による耐熱性能

構造 熱貫流率[W/(m²-K)]
プラスチックサッシ+高断熱複層ガラス(空気層12mm) 2.33以下
木製サッシ+高断熱複層ガラス(空気層12mm) 2.33以下
アルミ熱遮断構造サッシ+複層ガラス(空気層12mm) 3.49以下
アルミ樹脂複合サッシ+複層ガラス(空気層12mm) 3.49以下
アルミサッシ+複層ガラス(空気層6mm) 4.65以下
アルミサッシ+単体ガラス 6.51以下