ユカテックとは

音に関するトラブル

集合住宅を中心に住居者が入居後に、音に関する不具合(遮音性能)を指摘するケースが増加しています。

■紛争事例の争点となった不具合事象
(共同住宅)

紛争事例の争点になった不具合事象(共同住宅)

住宅相談と紛争処理の状況2017((公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター)より抜粋

共同住宅(集合住宅)の場合、不具合事象として相談件数が多いのは「騒音」であり、
住戸間の遮音性能、住戸の音響的独立性(プライバシーの保護)が問題となっていることがわかります。

騒音源は重量床衝撃音が一番多い

騒音源は重量床衝撃音が一番多い

建築技術2016年2月号「建築物の音に関するトラブルの動向と対応」(日本大学理工学部 教授井上勝夫氏著)より抜粋

騒音源として、共同住宅の場合にかかわる問題の指摘が多く、具体的な種類としては
  • ・子供の走り廻り
  • ・飛び跳ね
  • ・人の歩行時の音
が挙げられています。

特長

ユカテックは重量床衝撃音を低減します

子供が飛び跳ねるときの「ドスンバタン」という大きく重く響く音(重量床衝撃音)を低減します。ユカテック工法の木造住宅で、遮音等級LH(※1)-65等級程度の性能が得られました。これは、無対策の床のLH-80等級程度の性能より約15dBも低減したことになります。

  • 遮音等級LH(※1)
  • JIS A 1419-2附属書1で規定される重量床衝撃源による床衝撃音レベルの性能値で、数値が小さい程床性能が優れている事を示します。

ユカテックは遮音性にも優れた効果を発揮します

ユカテックは、床衝撃音だけでなく、話し声やオーディオ製品等の空気伝搬音に対する遮音にも効果的です。

実際の建物で測定した例では、遮音等級D(※2)-40等級の性能を確認しています(約40dBの遮音性能に相当します)。

  • 遮音等級D(※2)
  • JIS A 1419で規定される室間平均音圧レベル差の性能値で、数値が大きい程、遮音性能が優れている事を示します。

ユカテックは防火性能に優れています

ユカテックは、もしもの火災時でも上下階へ熱や炎が伝わることや、拡大するのを大幅に遅延させ、火災初期に避難するための時間を確保することを図っています。独立行政法人建築研究所・他で実施された実大建築物の火災実験でもその効果が実証されました。

ユカテックは準耐火構造の床の防火被覆材(45分・1時間)として一般指定(※3)されています。

  • 一般指定(※3)
  • 建設省告示(国土交通省告示)で指定された材料・構造を指しています。一般指定の場合、指定書等はありませんので、確認申請等では告示番号を明記してください。

準耐火構造における指定概要
(建設省告示・国土交通省告示)

指定時間 告示番号 告示名称
45分 第1358号(平成12年)
(最終改正 国土交通省告示第473号 平成30年)
準耐火構造の構造方法を定める件
1時間 第195号
(令和元年)
1時間準耐火基準に適合する主要構造部の構造方法を定める件

品確法(住宅性能表示)対応「ユカテックW」はこちらをご覧ください。

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