設計プランについて

  • 家の形状が複雑になるほど、熱も逃げやすくなります。
    気密・断熱の面から考えれば、家はできるだけ単純な形状(例えば、矩形プランや総2階建て)がよいといえます。
  • 換気や通風をしやすくするため、窓や吹き抜け、ドアのアンダーカット・通風ランマなどを効果的にもうけ、平面的・立面的に開放的なプランとなるよう心がけましょう。
  • 押入やクローゼットは、空気の流通が少なくなり、どうしても結露しやすくなります。
    押入やクローゼットの内側の壁が冷たくならないように、外壁(特に北面や出隅部)に接しない箇所に配置するのがよいでしょう。
  • 床下点検口・天井点検口や床下収納庫などは、気密・断熱を考慮したものを用いるようにしましょう。
  • 家族の健康を守るために、有害物質が発生しにくい建材を使用するよう心がけましょう。
  • 家の南・東面に落葉樹を植えると、夏は日差しを遮り、冬は日差しを通してくれます。
    また、北・西面には常緑樹(針葉樹)がよいでしょう。北風や西日をしっかり防いでくれます。
  • 家まわりのコンクリートは意外と照り返しがきついものです。コンクリートの代わりに芝生などを植えると、照り返しを防ぎ、窓からの日射侵入を和らげることができます。

計画換気について

外張り断熱住宅で使用される計画換気としては、第一種換気(機械換気によって強制排気・強制給気を行う)と第三種換気(機械換気によって強制排気を行い、自然給気する)が代表的です。また、各タイプでダクト方式とダクトレス方式が可能です。
第一種換気
第三種換気
※ 計画換気と気密性について
すきまだらけの住宅では室内の空気は外部との温度差や風によって勝手に入れ替わってしまいます。これでは排気口に近いすき間から空気が流れてしまい、十分な換気が出来ません。換気経路を明確にした上で建物の気密性を確保すると有効な換気を行うことが出来ます。
気密が十分な住宅
気密が不十分な住宅
※ 建物全体の換気への影響を考慮して、台所の換気扇には給気シャッター連動型か同時給排気型のものを用いるようにしましょう。

暖房設備について

気密性に優れた高断熱住宅では、暖房器具から発生する一酸化炭素や二酸化炭素などの有害物質濃度が高まり、事故につながる可能性があります。また、暖房器具から発生する水蒸気が結露の原因となりかねません。そのため密閉型の暖房器具を使用します。

平面・立面計画の例

平面計画の例
立面計画の例